2010/11/26

リバーズ・エッジ

でっかい都会があって、メチャクチャなサブカルチャーがあって。
でも取り残されたようにヤブがあって、死骸も転がってて。

地方に暮らした僕がどっかで聞いて憧れた「東京」を描く岡崎京子。
時代が僕より古いし、東京が本当にそんな街だったかどうかもわからないけど、漠然と憧れた「東京」はこれなんだよね。そしてそんな憧れた「東京」は僕が大人になる前にいつの間にか終わってて、もうどこにもないのだね。

そんな「東京」に暮らす若者たち。その若者たちが抱える痛み。きっと若者は時代に関わらず何かの痛みを抱えてて、それは僕が10代で抱えた痛みと本質的には同じなのかもしれない。でも僕の時代と街にはメチャクチャなサブカルチャーも取り残されたヤブもなく、死骸も転がってなかった。旧校舎もなかったし屋上にも鍵がかかってた。そこは痛みのはけ口になっていたはずなのに、「きれいな街」に巧妙に隠されている。吐き出す場所がない若者は痛みをごまかして、ずっと口をつぐんで生きていくしかないじゃない。
本の中にいる憧れの「東京」で暮らす若者たちはそれぞれの場所でひっそりと、また頭がおかしくなる程に痛みを吐き出す。その痛みを吐き出す様にこそ、僕は憧れるのね。


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